①ミトコンドリアとは

ミトコンドリアは、細胞の「エネルギー工場」と呼ばれる細胞小器官です。
私たちの体のすべての細胞(赤血球を除く)に存在し、
食べ物から得た栄養(糖や脂質)や内臓脂肪を使って「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギーを作り出します。

ATPは、筋肉の収縮、神経伝達、細胞修復、免疫反応など、
あらゆる生命活動の“燃料”のような役割を果たしています。

②可視光線とは

可視光線は、太陽光やLED光などに含まれる「目に見える光」の領域で、
波長およそ380〜780nmの範囲を指します。

色で言えば、
紫(短波長) → 青 → 緑 → 黄 → 橙 → 赤(長波長)
の順に変化します。

③可視光線とミトコンドリアの関係

近年の生体光学(バイオフォトニクス)や光生物学の研究によって、
可視光線がミトコンドリアの活性を高めることがわかってきました。

この光は細胞の奥まで届き、
ミトコンドリア内にある酵素「チトクロムCオキシダーゼ(Cytochrome c oxidase)」に吸収されます。

これにより、

  • 電子伝達系が活性化
  • ATPの産生量が増加
  • 細胞修復や再生が促進
  • 炎症や酸化ストレスが減少

④実際の応用

このメカニズムを応用したのが「フォトニックセラピー」光療法です。

美容・健康分野では、

  • 肌のターンオーバー促進(シワ・たるみの改善)
  • 創傷治癒促進
  • 筋肉疲労の回復
  • 抜け毛予防

⑤まとめ

項目
内容
ミトコンドリア
細胞内でエネルギー(ATP)を作る器官
可視光線
目に見える光(約380〜780nm)
関係性
可視光線がミトコンドリアを刺激し、ATP産生を促進
主な効果
細胞活性化・代謝促進・抗炎症・再生促進
応用
フォトニックシャワー

フォトバイオモジュレーション療法

近年医療の分野で可視光線療法が、フォトバイオモジュレーション療法として急速に発展してきました。